司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
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きのこ狩り 2018/6/12

 

きのこ狩り

朝晩の冷え込みが厳しさを増し、紅葉も色づきはじめて秋の深まりを感じます。皆様ご機嫌いかがでしょうか。さて、今年は秋の味覚「きのこ」が豊作のようで、本格的きのこ狩りシーズンの到来を手ぐすねを引いて待ちわびていらっしゃる方も、さぞかしいらっしゃることでしょうが、山の事故には十分お気をつけていただきたく存じます。昨今はクマさんの出没も多いしね。素人さんがハイキング気分で「きのこ」や山菜採りで野山に入ることが非常にデンジャラスであることを身をもって知っている、私からの助言であります。そう、あれは、だいぶ昔のはなし・・近所のおじさんに強引に誘われて、笹竹(タケノコ)採りに嫌々いった時のこと、目的地の笹やぶに入っていくと、あちこちにタケノコがニョッキニョッキと生えているではあーりませんか!獲物を目の前にすると、僕の秘めたる狩猟本能が覚醒し(ただし、ターゲットは植物だが)ただ獲物を狩ることのみに没頭する自分なのでありました。だが、狩りも一段落、ふと我に返ると、己が今どこにいるのか、どこをたどれば入山地点に帰れるかなど全く分からなくなってしまったのである。四方を笹薮でかこまれ、かつ、平たんな地形だったので、方向感覚は完全に失われてしまい、「遭難」の二文字が頭をよぎる。遭難はいやじゃ。おもいきり自分の限界値の音量で「おーーい!!」と叫ぶ。すると、「おーい」と返事が。返事の声が近い。返事がする方向に向かって足早に進む、10メートルほど進んだろうか、もう一度「おーー」言い終わらぬ前に笹薮を抜けた。ササヤブを抜けると、そこにいたのは、おじさんだった。(川端康成)

ふざけた話のようですが、実話です。みなさん、事故の無いようにきのこ狩りを楽しんでください。



                                     司法書士 伊 東 孝 一