司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

「過去の債務整理 2013/3/04

 

「過去の債務整理」

 

 今年の年明けは、穏やかな幕開けで雪も昨年より少ないのかと思いきや、週末にありえない大雪が降るというパターンが見られます。首都圏では、5センチほどの降雪で生活が麻痺してしまうという事態も発生しますが、雪国ではそんなことを言っていたら生きていくことはできません。春が来るまで、頑張って乗り越えたいものです。

 さて、「過去の債務整理」というお話ですが、ここのところ頻繁にTV等で「過払金」という言葉を耳にする方も多いと思います。この「過払金」というのは、借金返済の際に、高い利息(法定利率を超えた利息)を支払い続けていたものが、債務整理をしたところ、借金がなくなっているのに返済を続けていたことが解った結果として戻ってくるものです。そのため、カードで買い物をした場合のいわゆるショッピング、法定利率内の借金(例えば銀行のカードローン)には過払金は発生しません。そして、「債務整理」をした後に完済した借金にも「過払金」は発生しないのです。債務整理(任意整理)とは、債務整理以前に支払っていた借金の利率を法定利率に引き直して計算をした結果、借金が残った場合には以後の利息を免除してもらう等して支払い、過払金が発生していたら返還を受けるということですので、「債務整理」後に借金完済をしたということは、そもそも過払金は発生していなかったことになるからです。たまに、数年前に「債務整理」をした方が、自分が整理をした頃には「過払金」という話を聞いたこともなかったので、もしかしたら「過払金」があるのではないですかという質問をされる方がいらっしゃいますが、残念ながら、無いとしか答えようがありません。しかしながら、専門家に依頼せずに直接消費者金融等と話し合い(和解)をして、利息を免除してもらって元金の支払いだけを続けたり、場合によっては借金そのものの支払いを免除してもらった場合は別です。この場合、利息の引き直し計算をせずに、素人の無知につけ込んでの和解を迫る消費者金融業者も、まま見受けられ、実は過払金が発生していたということも十分あり得るからです。この様な場合には、とりあえず専門家に相談をしてみるのが一番かと思います。

 

 

平成25年ボイス2月号 司法書士伊 東 孝 一