司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

「アパートの立ち退き」 2012/8/01

 

「アパートの立ち退き」

 

借りているアパートが抵当権実行によって競売にかかり、新しい所有者から立退きを迫られたとしたら、果たして立退きに応じなければならないのでしょうか?この場合、抵当権が設定登記された時とアパートに入居した時(引渡しを受けた時)との後先によって結論が異なります。入居が先だった場合には立ち退く必要は無いのですが、反対に抵当権設定登記が先だった場合には、残念ながら立退きに応じなければなりません。要するに早い者勝ちということです。もっとも、新しい所有者が立退きを求めることは稀な例ではあると思われますので、不測の事態への知恵といったところでしょうか。なお、立退きですが、すぐに立ち退かなければならない訳ではなく、新所有者が競売で買った時から6ヶ月経過するまでに退去することとなります。但し、差押後に入居した場合や、アパートを無料で借りている場合(この場合は入居が抵当権設定登記より先であっても)には即刻立ち退く必要に迫られます。

 

サンデー会津7月号 司法書士伊 東 孝 一