司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

「柿の実」 2011/12/01

 

柿の実

秋もだいぶ深まりました。ふと、窓際から外を眺めれば、野鳥にお裾分けする為に残したのでしょうか、収穫を終えた柿の木にたった1つだけ、柿の実が鈍い朱色の輝きを放っています。その実に手を伸ばせば届くほどに柿の木が成長してくれたらと、邪まな心を抱くぐらいに美しく美味しそうです。さて、では実際に、柿の実が他人の木から自分の土地にはみ出してきた場合、柿の実を取って食べても良いのでしょうか?答えはNOで「隣の土地に生えている木の枝が、自分の土地に入って来た場合には、その木の持ち主に枝を切り除かさせることができる。」という法律の定めがあります。まあ、いくら自分の土地に侵入してきたとはいえ、他人様の持ち物を勝手に取ったらダメだろう位の見当はつくと言いたいところですが、それでは侵入してきたのが「枝」ではなく「根っこ」だったらどうなのでしょうか?なんと、意外にも、根っこの場合は自分で切ってしまっても良いと法律に定まっています。通説では、切った根っこは、それを切った人の物になると考えられていますので、隣の竹の根が伸びてきて「たけのこ」が生えてきたら、その春の味覚を味わっても大丈夫ということになります。隣地の人に一言声をかけて収穫すれば、更に美味であると思われます。