司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

親子で一緒に家を建てる⑤ 2012/12/04

 

「親子で一緒に家を建てる⑤」

 

 親子で一緒に家を建て、穏やかな老後を過ごそうとしていたBさん。息子さんの浮気、家出という予想だにしなかった行動に、その計画は一旦頓挫しかけました。幸いにもBさんは息子さんが戻ってきて、住宅ローンの支払については元のさやに納まりましたが、そううまく事がいくとは限りません。Bさんの場合、最悪は息子さんが戻らず、結局住宅ローンの支払が出来なくなり、不動産を手放さなければならなかったという事態も充分考えられました。しかも、住宅を手放せばすべて終わりということにはならず、多くの場合は住宅の売買代金で住宅ローン全てを完済できることは難しいため、自己破産という法的整理を取らなければ、住宅ローンの支払義務だけが残るということになります。

 今の世の中、不況の影響で若い世代の台所事情も中々厳しく、そう簡単に自分だけの力で住宅を手に入れることは難しくなりました。そこで、親の力を頼るという考えが出るわけですが、多少の援助という形ならまだしも、Bさんのように親の財産を処分してそれを元手にしてということになると、親子共倒れという最悪のケースも充分あるのです。そうならないように、家を建てる時は将来的な展望を考えて決断することが肝心です。

 

 

ウィンウィン平成24年12月号