司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

財産分与と住宅ローン 2012/4/04

 

財産分与と住宅ローン

夫婦が共有の名義で住宅を所有していたが、離婚に伴い住宅の名義を妻一人のものに変更する。このように、離婚に際して前夫の住宅所有持分を前妻に分与することを財産分与といいます。ただ、この場合に注意しなければならないのは、夫(又は夫及び妻)の住宅ローンが残っている場合です。住宅ローン契約書には、金融機関の承諾を得ないで住宅所有持分を移転した場合には、ローン残金を一括返済しなければならないとの条項がほぼ必ず入っています。住宅に住む目的のために金を借りたのだから、住宅を手放す行為は、その目的が失われたので、金を貸している理由がなくなったという道理のようです。実際に一括返済請求されたとの話は聞いたことはありませんが、現状復帰、つまり、前妻に移した住宅の登記名義を前夫と前妻の共有名義に戻すよう迫られます。住宅ローンを完済しなければ住宅の名義変更が事実上出来ないことになる訳で、腑に落ちない方も多いでしょう。

 

 

サンデー会津平成24年3月 司法書士 伊 東 孝 一