司法書士法人つばさ事務所

TSUBASA SHIHOU-SYOSHI  LAWYER

 
コラム

「契約」 2012/1/10

 

契約

先日、農家のAさんが愚痴をこぼして曰く、客に贈答用の柿を売り、客から指定されたところへ柿を送ったのだが、届け先からいらないと言われて柿がAさんに送り返されてきたそうです。なんでも、放射能が怖いとかの理由らしいのですが、当然ながらAさんは放射能未検出のお墨付きの柿を販売しているのですから、不条理な不評被害にやるせなさがつのります。Aさんは客に柿の代金を返さなければいけないのか疑問を抱いていますが、果たしてどうなのでしょうか。考察しますと、Aさんと客との間ではある契約(約束)をしています。Aさんは客に柿を売って指定先へ送るという約束をし、客はAさんに代金を支払うという約束をしたことになります。Aさんは約束を果たしたのですから、客も同様に約束を守らなければいけません。Aさんは受け取っていた代金を返す必要は無いですし、客は約束を無かったことにして金を返してくれと要求することは出来ません。契約は守られるべきものということです。ただし例外もありますので、それは次回にお話しすることにします。

 

クイック12月号 司法書士 伊 東 孝 一